僕らの宇宙戦艦奮闘記


「高度、1000メートル突破!ぶつかる!!」


 宇治原君が叫ぶ。


「急速ブレーキ!祐太!」


『うん!』


 ホムラ、急減速。


 一気に上に引っ張られる感覚が襲う。


 だけど、もう間に合う高さじゃない。


 ・・・・ホムラ一隻なら・・・。


「本当にやるんですの!!」


 花子が、戦艦の真正面に立ち構えた、雅を見て叫んだ。


「当たり前やろ!祐太!!」


 雅が船首をつかむ、バーニアフルオープン。


 艦内にある、雅の状態を示すセンサーが一気にレッドゾーンに突入したことを告げた。


 オーバーヒートだ。


 だけど・・・。

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