僕らの宇宙戦艦奮闘記


「すっごいわ~。こんな教室はいると、ホンマにうちらエリートって感じするわ。」


 美並が自分の席について、感動の声を上げる。


 彼女の席は扉のある壁際の後ろから二番目。


 祐太とは桂馬の位置に当たる。


「俺の席、一番後ろかよ?やな予感がするな。」


 雄二が自分の席に座りながら、ぼやく。


 彼の席は、一番後ろの扉側。


 美並のすぐ後ろである。


「・・・・・日陰が良かった。」


 カルラの席は真ん中の窓際。


 一番、日当たりが良い場所である。


「エリートコースというから期待しておりましたが、このような施設、我が家に比べたらどうということはございませんわ。」


 花子の席は、カルラの隣。


 境遇は似たもの同士だけど、どう考えても相性の良い席順には思えない。


 それぞれが、それぞれの席につき、ワイワイやっていると、始業のチャイムが鳴った。


「よぉ、みんな揃ったな。さすがに、今日欠席や遅刻する馬鹿者はいないな。」


 入ってきたのは、神林先・・・もとい、筋肉先生。


 プロレスと野球とサッカーとバレー・・・とにかくスポーツ全般を愛してやまない体育教師である。


 ちなみに、先生不足の時は科学と数学も兼任している。


 ある意味、心底化け物教師である。


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