僕らの宇宙戦艦奮闘記


「まぁ、なるようになるだろう?」


 斉藤が背伸びをしながら、言葉をかみしめる。


「そんな、いい加減な…。」


 佐倉が、そんな不安そうな声をあげるが、実際に雄二の言うとおり、なるようになるしかないのが、現状だ。


「う~ん…とりあえず、視認可能な高性能カメラ搭載の衛星を打ち上げて、警戒ラインを引けるように、大気圏外でも活動可能の超大型センサーを地球外に張り付ける…と言ったところかな?現代の技術的には…。」


 さすが吉田君。


 その手の知識になると、周りの人間から群を抜く。


「衛星一個打ち上げるのに数十億かかるのに?」


 祐太がそんなことを聞くが…。


「まぁ、一つだけあるからな。ほぼ無料に近い金額で、確実、安全に宇宙に行く方法が…。」


 ………。


「もしかして雄二‥‥。」


「お前たち、席につけ。」


 そこまで口にしたところで、贅…神林先生が教室に入ってくる。


 連鎖反応で席に着く生徒たち。


 ドタドタと音が鳴り響き、全員が席に着いた瞬間。


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