僕らの宇宙戦艦奮闘記
「カリスマあるから、あの二人は…。」
言われてみれば、そうかも…。
「‥‥…お前たち、もしかして全員出席か?」
神林先生が、チェックを入れ終わった後、周りを見渡した。
「あの…できれば、僕は…」
お休みしたいのですが…。
「雅パイロットに交代要員はおらんと、言われたはずやで。」
そうだよねぇ~。
「みたいだな。どうせ、また宇宙に上がった途端、戦闘する可能性もなきにしもあらずなんだ。欠席者はいないに越したことはねぇよ。」
「お前たち…。」
神林先生は、思わず涙くみながら、全員の顔を見渡す。
「俺は、教師生活13年、これほどうれしかったことはないぞ。」
いや、だってさぁ…。
「俺がいない間に、また面白いこと起こったらいやだしな。」
「おばあちゃんの家より、宇宙の方が面白そうだしね。」
「ねぇ、斉藤。大気圏外で、ホムラのエンジン落とそうよ。そしたら、無重力だよ。」
「そしたら、酸素はどこから供給されんねん?」
「だから、宇宙服着てさぁ~。」
「あ、俺、外に出たい。ダ・ガーリンごっこ!」
「『地球は青かった』ってやつ?それ、いいかも!?」
それぞれに、思い思いのことを口にする生徒たち。
「こら!遊びに行くんじゃないんだぞ!」
それを神林先生が制する。
ここは2年Sクラス。
地球最強戦艦ホムラを有する、史上最強14歳組。
今日も、チームワークは抜群です。
おわり