僕らの宇宙戦艦奮闘記


「…艦長、ピーチダックの出撃許可」


「だすか!」


 すかさず、つっこんだ。


 お前は、ピーチダックで何をするつもりだ。


「あ、ウニもいる。」


 おい、村山、お前はレーダーでさっきから、何を見てる?


「「「艦長!ピーダックの出撃許可を!」」」


 美並、佐倉、宇治原の言葉。


「声をそろえるな!」


「僕、ウニって食べたことないんだよ。」


 と、宇治原君。


「うちはあるで。でも、天然物はうまいんやろ?」


 と、美並。


「はぁ、これだから、庶民はいやですわ。あんなものの、私は食べ飽きましたわ。」


 と、花子。


「伊集院花子の更迭をここに命じる!!」


「なんでですの!!」


「艦長命令だ!」


「聞けませんわ!!」


「やっぱり、斉藤もウニ食べたいんやないか?」


 そりゃ、本音を言えばな。


「俺も食べことないからな。」


 ウニか~。


 確かに、こんな状況じゃなければ、俺だってピーチダックを出撃させたいよ。


 あれは、やろうと思えば、釣りもできるからな。


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