僕らの宇宙戦艦奮闘記


 いつの間にか祐太、雄二、楓の後ろに立っていたのは、純潔の日本人でもそこまで黒い髪にはならないのではないかといわれるほど、艶のある漆黒の長髪をしている帰国子女。


 アメリカ人カルラ=マルガリータである。


 母日は本人なので、一応ハーフというコトらしいが、名前のどこにも日本人らしい響きが入ってない、なのに、見た目だけはどう見ても日本人という、ハーフという設定を実に履き違えている少女である。


「最初からいた・・・・祐太がSクラスになりたくない・・・ってつぶやいているのも聞いた。」


 うをっホントに最初からいた!


 全然、気がつかなかった。


 きっとカルラの先祖はニンジャだ。


「私の先祖は、バイキング・・・」


 海賊だった!


「カルラも大丈夫そうだよね・・・影薄いから。」


「祐太・・・呪いはとても怖い・・・死ぬより苦痛を味あうこともある。」


 こわっ!マジでこわっ!!


 そして、ナゼにカルラもそこまで怒るの?


 おかしくない?さっきから、みんな、何かおかしいよ。


「なぁ、祐太、お前ホントにSクラスに興味ないの?」


「そやで?うちら、なんでこの歳まで頑張ってきたと、思ってん?ここでSクラスになれなかったら、人生敗北したも同じやで。」


 いや、美並さんそれは言いすぎだと思います。


「祐太は、ヘタレ・・・。」


 何でも言ってよ。


 僕はSクラスなんて興味ないよ。


 どちらかといえば、進学クラスのAクラスがいいな。


 多分、夏見さんもAクラスだよなぁ~。


 そしたら、二人で、ラブラブランデブーな中学校生活が・・・。


「おくれないと思う・・・。」


「祐太は、ヘタレ・・・。」


 二度言われた!


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