僕らの宇宙戦艦奮闘記
第七章


 一応、花子から『代役を立てたらどうだ?』という案も出たが、雅パイロットの成績A級ランクが、雄二、カルラ、祐太の三人というところから、却下になった。


 なにせ、雄二は艦長で、カルラは司令官。


 どちらも、ホイホイと変われる役職ではないし、どちらも祐太の成績に比べると、同じA級とはいえ、だいぶ劣ってしまう。


 ということで、祐太のアガリ症克服作戦会議が始まった。


 まずは、その手に一番強そうな伊集院花子の意見。


「それ以前に、私はどうして人前で緊張するのか、その気持ちが分かりませんわ。」


 ・・・・まったく、役に立たなかった。


 続いて、学園中が注目する2年Sクラスの中でも、特に謎めいた美少女(?)というコトで、一部層から人気急上昇中のカルラ=マルガリータさんの意見。


「・・・・・・・・手のひらに人という字を書けばいい。そのとき、『入』と書くと呪われる・・・。」


 古典的な方法な上に、謎の呪いの方法まで教わってしまった。


 続いて、我らが2年Sクラスの頼れるリーダー。


 艦長、斉藤雄二さんの意見。


「こういうのは、度胸をつければなんとでもなるんだよ。そして、度胸をつけるには、取って置きの方法があるぜ。」


「取って置きの方法?」


「ナンパだ!」


 美並にとてつもなく怒られた。


「アカン!中学生がナンパとか、何考えとるねん!アカンったら、アカン!ナンパは二十歳を越えてからや!」


 ナンパはいつの間にか成人指定になったらしい。


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