僕らの宇宙戦艦奮闘記
「女の勘や!そんな目で祐太を見ているヤツをほっとけるか!」
「気のせいです!私は山崎さんのことなんて、これっぽちも気にしてません!」
「そうだよ!僕たちはただ、純粋に美しいものが好きなだけさ。」
よし、とりあえず、宇治原を更迭だ。
今すぐ更迭だ。そして、二度と出すな。
「ウソつくな、うちの目は誤魔化せえへんで」
「美並さんこそ、私たちを変な誤解で私を疑うのはおやめなさい。」
花子の持つデジカメを奪い合う二人。
もつれ合ったまま、花子の手が滑ったのか、何かのスイッチを押してしまう。
「「あ。」」
声にしたときは既に遅し。
プツッ!という音を立てて、裕子ちゃんとの通信は切れてしまっていた。
「・・・・・花子たちがオペレーターで助かったよ。」
これが、吉田だったら洒落にならん事態になりかねなかった。
「うっかり主砲発射とか、軍事問題だモンね。」
いや佐倉。それは、ケラケラ笑っていられる状況じゃねぇよ。
「あ~あ。」
花子が呟き…
「もう一度、通信を・・・」
宇治原君が通信機をいじりだす…が
「発進するぞ、準備しろ!」
さすがに、怒鳴った。
これから宇宙だぞ。気を抜いたら、死ぬんだからな。
「「は~い」」
しぶしぶと大人しくなる三人。
「・・・写真ぐらいよろしいじゃありませんか・・・。」
花子が色々と問題発言しながらも戦艦ホムラ、二度目の航海。
宇宙へと進む・・・。
今回の目的は、戦艦ホムラの重力発生装置の仕組みの解析。
そしてもう一つは、日本上空に停滞している気象衛星の部品交換である。
特に後者は雅に置ける初の実践となるため、気が抜けない作業となる。
頼むぞ、祐太。もとい、裕子ちゃん!
「…花子、宇治原君‥‥一枚300円…。」
「「買った!!」」
…さすがだよ。カルラ司令官。
俺は気が付いていたけどね…。