指輪
八尋に連れて行かれた場所は八尋の地元。

あたしの地元でも結構有名なショッピング街だった。


1度行ってみたいと思っていたあたしは目を輝かせた。

それに八尋と一緒だし・・・


「鈴ちゃん犬みた~い!!」

八尋はそわそわしているあたしを腹を抱えて笑う。

結構ショックだったり・・・


するとまた八尋はあたしの腕を掴み

『行きたいところあるんだ~』

といい歩き出した。


あっあそこのお店行きたいかも・・・

あっここも行きたい!!

あたしは八尋に腕を引かれていることも忘れ

並んでいるショップに目を奪われていた。


「鈴ちゃんどうしたの??」

八尋に話し掛けられたときにもブツブツ言っていた。


「ねぇこの店入るよ~」

八尋はそう言ってあたしの腕を離し手を繋いだ。


カップルみたいだな・・・

あたしはそんなことを考えながら八尋の後をついて行く。

中を見渡すと一番行きたいと思っていたお店だった。




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