指輪
「鈴ちゃんこのお店気に入った??」

八尋の質問に

「うん!!」

と目を輝かせたまま答えたあたし。


またショーウィンドウに目を戻すと1つ目に入った指輪があった。

アクアマリンの指輪。

シンプルな形だけどすごく目を引いた。


八尋は一通り店内を見てあたしのいるところに戻ってきた。


「鈴ちゃんこれ気に入ったの??」

あたしが見ていた指輪を指さして尋ねる。


「うん・・・

 なんか綺麗だよね。

 海みたいでさ・・・・・・」

今度買いに来よう。


「八尋見終わったでしょ??

 もう出る?」

「うん。まだ行きたいところあるし。」

八尋はそう言いお店を出る。

あたしも後をついていった。



その後3時間くらいお店を回った。

アクセサリーを作るための材料が売ってるお店や

この間行ったお店。



そして今いるところはあたし好みの喫茶店。

ケーキなどをオーダーし席に座ると八尋が

『便所いってくる』

と言い席を離れた。




あたしも席を一緒に離れておけばよかった。

そしたら八尋を傷つけずにすんだのに・・・・・・




< 57 / 102 >

この作品をシェア

pagetop