指輪
やっぱり八尋から頭を撫でられるとすごく安心する。


「鈴ちゃん??

 家ここだよね??」

後ろから八尋の声がする。


「へっ!?」

周りを見るとあたしは見慣れない場所に立ってるみたい。

後ろを見ると八尋があたしの家を指さしている。


あたしは慌てて八尋のところまで戻った。

恥ずかしい・・・・・・

もぉなんであたしって馬鹿なんだろ・・・

なんて頭を抱えて考えてて八尋の行動を把握?してなかった。


ピンポーン♪


はい??

何か今鳴りませんでした??


『はい』

「あっ夜分遅くにすみません。

 梶原と申します。」

八尋は丁寧にあたしのお姉ちゃんに挨拶をしていた。


八尋あんなこと言えるんだ・・・

あたしは関心してしまった。


家の中からバタバタと音がしたと思ったら

勢い良くお姉ちゃんが出てきた。


「鈴っっ」

お姉ちゃんはあたしに駆け寄り

『馬鹿』って言って抱きついてきた。


心配してくれてたんだ・・・


「ごめん・・・お姉ちゃん。」

あたしは素直に謝っていた。
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