指輪
「あんた彼氏のところに行きなよ。
 あたしは大丈夫だからさっ」

彼氏がいたたまれないし……


「………
 明日朝一で来るから!!」

いや…学校行けよ!!

あたしは走りながら病室を出ていく友華に手を降った。


それからしばらくして誰かが病室に入ってきた。


「友華ちゃんとのお話は終わった〜??」

そういいながら現れたのは………

八尋だった。


「なっっ何で八尋がここにいるのよ!!!」

動揺を隠せないあたしを八尋がニコニコしながら見ている。

睨みつけると八尋は口を割った。


「いや…怒らないで!!
 俺はただ風さんから入院してることを聞いて毎日見舞いに来てたの。
 で今日来てみたら目を覚ましてるっぽいし。」

ムスッとした顔で説明?した。


お姉ちゃんめ……


「それでさ…
 原因は何??
 話したくない?」

………

どうするべき?

ここで話さないと八尋は逢ってくれないかな…?


「いや嫌ならいいよ。
 でもしんどくなったら言って??
 明日も来るしね〜」

そういった八尋はそのあと少し話しをして帰っていった。
< 68 / 102 >

この作品をシェア

pagetop