プリティ・ボーイ
プロローグ
それは蒼く、小さな雲が散りばめられた綺麗な空
その空の向こうには洋風の洒落た家が並ぶ町がある
今日は、『研究の最終日』
せっかく日本からとんで外国に来たというのに調べものや実験ばっかりでたいして変わらなくて、とてもつまらない
だから少し…すこぉーしだけ抜け出した
多分、今頃はミンナ私を探してるだろう
仲間の監視から逃れて来たものも、行くあてがない事に気づく
適当にフラフラしてると
丁度そよ風が気持ちよくて、草むらで眠れる最高の場所を見つけた
それが今私のいる丘。
此処からだとヒトからも見えないし可愛らしい町も見えるし申し分ない
景色を見るのもいいが、今はすごく眠い
私はその場で日に当たり少し温かい芝生に気持ちよさを期待しながら目をつむりボフッと倒れこんだ
「……………」
そぉっと瞼を上げると
包容されるような大きな大きな青空。
やっぱり寝転がりながら見上げると一段と美しさをますな、と思う
再び瞼を閉じ、
レッツゴーユメのセカイへ―――