冷酷系女子
「っえぇえーーー!!!!!!!!!!???
なにそれナニソレなにその急展開!!!なに、それって、告白されたも同然じゃん!!!百合ちゃん、おめでとうっ!!!!!!!」
休み明け
裏庭で清香と一緒にご飯を食べていたのだけど、昨日あった出来事を話した途端、彼女は叫びながらあたしに抱きついてきた。
「告白とは、違うと思うけど。そして熱いから離れて。」
さっと自分から清香を引き剥がす。
「それより、あたしのことはいいの、清香は昨日どうだったの」
途中で二人を見失ってしまったから、あの後どうなったのかがわからなかったから
「いやいや、それこそわたしのことなんてどうでもいいんだけど、なんていうか、その、颯くんと居ると自分がお姫様になった気分になれてね?
なんか、全部ちゃんと女の子扱いしてくれるし、わたし、今まで彼氏とかにもそんな大事にされたことなくって、やっぱそれって顔で選んでたからなんだけど、でも、颯くんは顔だけじゃなくって」
「つまりは楽しかったってことね?」
あたしが聞くと、清香は笑顔で「うん!」と答えた。
清香がちゃんと、楽しそうでよかった。
「百合ちゃん…わたしね、今だから言うけど、実はほんとはそらのことずっと好きだったんだ。」
「え?」
それって……
「でも、わたし颯くんのことならそらよりもっと好きになれそうな気がするんだ」
清香と、そらは両想いだったっていうこと?
だって、そらは清香のことが好きだったんだし…………
好き、“だった”………?
ほんとうに、“だった”なの?
昨日言ってた…そらの好きは好きじゃないって、あれは
本当に…そうなのかしら