冷酷系女子
認めたくないけれど、凄く不安だったみたい
けれど、橘くんがくれたメモ用紙みたいに、この番号に電話をかけることはないだろう
大丈夫、あたしは弱くない。
「あたしとそらは、友達なの?」
男友達いなさそーだし、とそらは言っていた。
なら、あたしとそらは?
友達なのだろうか。
「…あー、なんなんだろね」
「わからないの?」
「じゃ、今から友達ってことでいんじゃない?」
…友達作りって、こんなもんなの?
「友達って、具体的にどういう間柄のことをいうの?どんなことをするの?」
「は?え、マジで聞いてんのソレ」
「だってあたし、友達なんていないもの」
あたしは一人でも生きていけるし、必要性を感じなかったから。
周りの人々も、別にあたしを必要となんかしていないだろうけど
「寂しいことサラッと言うな
つか今日やけに質問するね、いつもは興味ありませんって感じなのに」
言われて気づいた。
確かに、そうだ。
今日のあたしはどこか変だ、急いで屋上に来てみたり、そらの行動にホッとしてみたり。
…あたしは怖いんだ、見えない彼が。