冷酷系女子
まずは、一歳。
「北海道、札幌市の病院にて誕生」
「あぁ、マジでそっからのスタートなんだ」
もちろん。
だって決めたから
「百合って名前は、母の好きな花だったからっていう単純な理由で父がつけたの。母は、自分の名前から一文字とって"明里"って名前をつけたかったみたいだけど」
「へー、"あかり"のイメージないわ」
あかりのあたしを想像してそらが笑う。
そうよね、明るい元気なあたしなんて想像つかないでしょうね。
「そらは?」
「ん、俺?」
「そらってなんでそらなの?」
「そーいや聞いたことねーな…」
そらだって、あの真っ青でさわやかなイメージはないけど。
「でもさ、よく考えたら1日一歳だったら、16日で話し終わるけど。」
そう言われてみればそうね
16歳だから…1ヶ月ももたないじゃない。
「それ以降も続けて欲しい?」
「続けたいの、自分じゃね?」
そらが図星をつく
「まぁ、そうだけど」
「素直すぎ」
そら、笑顔大放出しすぎ。
それは、満面の笑みって程じゃないけど
そんなに笑顔を向けられると誰だってドキドキするでしょう