冷酷系女子
そういえば、今回のこの写真…
一体、誰がこんなこと…
「颯、しばらく教室に行かない方がいいかもしれない
颯の写真がびっしり貼ってあって…こんなことする人、誰か心当たりはある?」
女の子に嫉妬とかされて、恨みは買ってそうだけど。
「え?あー、俺もわかんないけど、たぶん、俺の写真持ってるってことは元中の奴らだと思う。」
颯も犯人までは、わからないのね。
あれ、でも…
さっき会った時、あたしが言う前に写真を見たこと知っていた
っていうことは、今日、こういう事になることがわかってた…って事?
「そっ、颯くん、大丈夫!?
教室中すごいことになってて、わたしっ、心配でっ…!!」
息を切らしながら、早瀬さんがやって来た。
「清香ちん、大丈夫だよありがとう」
「ううん、わたし、ごめんね何もできなくて
でもわたし颯くんのこと軽蔑したりしないから!」
やっぱり、早瀬さんは他の子とは違う。
ほらね颯、皆が皆顔だけ見てる訳じゃないんだよ
「つか、みんな揃ってんのかよ」
遅れてそらがやってきた。
あ、そういえば見つかったって、連絡していなかった。
「あれ結城くんじゃん、なに、もしかして俺のこと捜してくれてた?」
「別に」
「だよね、そんな絡んだことないしね
でもそれでなんで俺のことなんか気にしてくれんのー?」
颯がニタニタと笑いながら、そらの顔を覗きこむ。
ちょっと、何を考えてるのよ
「は?それは月島サンが「そらっ!」
そらが何かいおうとしたのを、早瀬さんの声がさえぎる。
そしてその後彼女が発した言葉は、驚く一言だった。
「わたし…そらと、付き合おうと思う」