居場所
キーンコーンカーンコーン


7時間目終了のチャイムがなる頃までぁたしはよく寝ていた。


というより、半分凍死しかけていた。



授業の終わった部員が次々とくる。


ぁたしは待つ日を重ねるうちにみんなの声はもちろん、足音で誰か判断できるほどサッカー部ファンになっていた。


『こんにちわぁ』


心の中では部員に会える嬉しさと、やっと部活が始まる安堵感で、犬が尻尾を思いっきり振ってる状態であったが、先輩らの返す適当な会釈に気持ちはニャンであった。


それでもぁたしは嬉しかった。
< 30 / 31 >

この作品をシェア

pagetop