居場所
親切な店員さんのおかげで何とか学校付近の駅にたどり着いた。


その駅を真っすぐ進むと坂があり、登りきる頃に短めの橋がある。


その橋を渡りすぐを曲がる。


道なりに進んでいくと一気に下り坂になる。


そこを少し楽しめに下ると学校がある。


そういった説明を受け笑ったが、実際少し楽しめに坂を下っていた。


だがその愉快な気分は一転。


門前に眼鏡をかけた笑顔が似合わなさそうな中年の男の人がいた。


ご察しの通り生徒指導の先生。


先生はあたしを見るやいなや怒鳴りあげたが、ぁたしはそんなのおかまいなしに今の気持ちを口に出してしまった。


『よかったぁぁ、着いたぁぁ。』と。






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