カレシ
別れ話で大号泣
自分の部屋でくつろぎながら
良くんのバイトが終わるのを待つ。
雑誌を読んでいると、電話がかかってきた。
良くんだ!
「もしもしっお疲れさま!」
「お疲れ~今から行くな」
「はーい、じゃねっ」
電話を切って15分くらいした頃、良くんからメールが来た。
☆着いたよ
急いで外に出ると、良くんの車が止まっていた。
いつも通りに助手席に乗り込み、お疲れさまっと声をかける。
「まじ疲れた~」
良くんは車を運転しながらあたしの頭をなでた。
これ、この瞬間がすき。
あたしは彼女なんだ
ってなんだか実感できる。
良くんは近くのコンビニに車を止めると、飲みものを買ってきてくれた。
良くんはコーヒー、あたしはココア。
いつも通りの幸せな時間。
今日も同じ、ずっと変わらない。
この時はそう思えていたのに。