カレシ

「ほんなら、またメールするな」

家に着くと、先輩はそう言ってくれた。

「うん、バイトがんばってね」

ありがと、と言いながら車を降りようとすると

「あ!そうや、ゆいちゃん明日ひま?」

と思い出したように聞かれた。

「うん!!」

「明日バイト休みやから、どっか遊び行こうや」

「ほんと?!」

この瞬間、彼女疑惑はあたしの中でゼロパーセントになった。


ルンルン気分で家に入る。

明日どこ行くのかなっとニンマリした。


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