カレシ

「恭…先輩…」

あたしも先輩の背中に手を回す。

大きな背中は、男を感じさせて、同時にあたしは女の子なんだと感じさせた。

目を閉じて、先輩を感じる。





「ゆいちゃん…俺、ゆいちゃんのことめっちゃくちゃ好きや…俺と付き合うてほしい…」




あたしはゆっくりと、先輩から体を離した。

そして先輩の顔を見つめる。




「あたしも先輩…大好き…っ」



先輩は柔らかく微笑むと、あたしに優しくキスをした。

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