カレシ

大学に行くには、家の近くのバス停から出ている、大学直通のバスに乗る。

早足でそのバス停に向かい
着いてすぐケータイで時間を見た。

バスの時間はもう調べておいたし、もーすぐ来るはず!

バス停にはあたしの他にも
同じ大学の新入生らしき子達がちらほらいた。

この中に同じ学部の子いるかな、と考えているとバスは時間通りに到着して、あたし達を乗せて発車した。


バスの中はにぎやか。
高校が同じだったのか仲良く話している子もいれば、ケータイをいじっている子もいた。

あたしはケータイをいじる方。

同じ高校から行く友達はいないし
ケータイを開きながら
ちょっと不安を感じる。


でもあたしには
メールを送らなきゃ
いけない人がいるしね!


そう、彼氏!

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