カレシ

「そっか、辛かったね…てゆーかまきのせいだよね。まきが一緒に帰ろうとか誘ったから…ごめんねゆい」

「んーん、まきのせいなんかじゃないよ?絶対。」

あたしはだいぶ落ちついて話せるようになってきた。

「確かにさ、彼氏にしてみたら知らない男とゆいがごはん食べるなんて嫌な気持ちになるかもしれないね…でもだからって別れようなんてちょっと行き過ぎだと思うけど。彼氏今はさ、ヤキモチやいて素直になれなうだけじゃないのかな?」

…そうなのかな

「ゆいは彼氏のことがまだ好きなんだよね?だったらもうちょっとだけがんばってみたら?」

「…うーん」

「もしかしたら、彼氏も考え直してくれるかもしれないし。それでダメでもこのまま諦めて後悔するより、これでもかって位がんばった方がスッキリするんじゃないかな?」

そうかもしれない

どーせもうフラれてるんだ…
同じダメなら、がんばって
ダメな方がいいよね。
当たって砕けろって
このことなのかな。

「…あたし、がんばってみる」

そう言うとまきは優しく微笑んで

「まきも応援するよ、何でも話してね」

と言ってくれた。


なんだかちょっとスッキリした!

うじうじする位ならポジティブにがんばった方がいいよね!

まきに話してよかった。

持つべきものは友達
ってほんとだね。

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