カレシ
闘いの1ヶ月
まきと話をしてから
あたしは真っ直ぐ家に帰った。
家についてから、良くんにメールを作る。
☆あたし、諦めない!
がんばって良くんのこと
振り向かせるから
うざがられるかな
ちょっと心配になったけど
メールを送った。
すると一分もたたないうちに
良くんから電話がかかってきた。
緊張しながら通話ボタンを押す。
「もしもし…?」
「…おう、メールみたよ」
「うん…迷惑か、な」
しばらく良くんはしゃべらなかった。
「…俺、ゆいのこと嫌いになったわけじゃないから。まだ好きだから…迷惑じゃないよ」
「そっか…でも好きなんだったら付き合ってれば…」
「今は付き合えない。ほんとに好きだよ?でも今は、ゆいが俺のことほんとに好きなのか、ほんとに浮気しないのか確かめたいんだ」
「浮気なんてしないのに…」
また沈黙。
「良くんはどうしたいの?」
たまらなくなって口を開く。
「俺は…1ヶ月様子をみたい。
1ヶ月の間連絡を取らなくても
お前がほんとに浮気しないか」
「えっ連絡とらなかったら
あたしが浮気してるとか
分かんないじゃん」
良くんはそれについては答えてくれなかった。
「とにかく、俺と戻りたいなら
1ヶ月連絡取らずに浮気しないで待ってろ。1ヶ月後に絶対連絡するから」
「…う、うん…分かったよ?」
なんだかよく解らない所もあるけど、1ヶ月がんばれば寄りが戻るかもしれない!
あ…でも、、
「1ヶ月の間に良くんが他の子に行っちゃうことはないの?」
あたしと連絡取らない間に
良くんが他の子に取られてしまうかもしれない…
「ないとは言い切れないよ…」
「えっ…」
ズキンッと心が痛む。
「とにかくそう言うことだから
俺、バイトぬけて電話してるからもう切るぞ。じゃあまた1ヶ月後にな」
「えっちょっ待って!」
プーップーップーップーッ…
一方的に電話を切られてしまった。
なんで連絡とっちゃいけないんだろ…
良くんは寂しくないのかな
あんなに毎日ずっとメールしてたのに。