カレシ

良くんに連絡しないまま、バイトが終わってから、一時間たってしまった。

やっぱり納得行かないままだった。

はぁ…もういい加減疲れたな。
もうそろそろこの状況から抜け出したい。

1ヶ月待ったし、約束も守った。
あたしがんばったから。


あたしはそう思うと、良くんにメールをうち出した。

電話だと上手く話せる自信がなかったし、声を聞いたら切なくなりそうだったからメールにした。


☆良くんへ

いろいろ考えたけど
やっぱり連絡とれないのは
納得行かないし
その子のこと好きになったり
しないかって不安だし
もう待つのはやめます。
今までいろいろありがと。
バイバイ


ちょっとためらってから
送信ボタンを押した。

するとすぐ良くんから電話がかかってきた。

深呼吸してから電話に出る。


「もしもし」

そういうと次の瞬間、耳を疑う言葉が聞こえた。

「ゆい!やっぱり寄り戻そう!
今から会いに行くから!」

そういうと良くんは電話を切ってしまった。



―寄り戻そう!―

この1ヶ月間、ずっと神様にお願いしてたこと。


嘘じゃないよね?

夢じゃないよねっ!?

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