カレシ

「まーきー!!」

講義室についてまきを見つけると、あたしは一目散にかけ寄った。

「どしたのゆいっ、なんかニヤついてるし」

「ニヤついてないしっ、てゆーかねっ!」


あたしは早口で、まきに昨日あったことを説明した。

最初はうんうんうなずいていたまきは、寄りを戻そうと言われた部分にさしかかると

「えーっまじでまじで!?」

と目を輝かせて

「ゆいよくやった!!」

と頭をポンポンしてくれた。


講義がはじまるとあたしはもう一回ケータイを開いた。

―メール1通―

良くんかなっ

受信ボックスをみると、やっぱり良くんだ。


☆メール遅れてごめん
ゆい今日は授業何限まで?


☆今日わ3限までだよ


と送ると


☆俺2限までだから
今日大学まで迎えに行くよ
友達とかも送ってやろーか?


と返ってきた。


やったあ!!
ニコニコしながらまきに話しかける。


「まきー、今日ね良くんが大学まで迎え来てくれるっぽいんだけど、友達も送ってやるよって言ってるんだけど、まきどう??」

「まじ?迎えに来るとか超優しいじゃん!まきもゆいの彼氏みてみたいし、ひろくんがいいってゆったらお願いしよっかな」

まきは宏紀くんにメールをうち出した。

メールはすぐに返ってきたみたいで、まきがあたしにグーサインを作ると


☆ほんと?うれしい
友達ひとり送ってほしいな


と良くんにメールを返した。


ついでに高校の親友のあゆみにもメールをうつ。


☆あゆみあたしね
良くんと寄り戻ったよ
今まで心配かけてごめんね


送信。

あゆみからもすぐメールが返って来て、


☆ゆいよかったねぇ!!
ほんとよかった
てゆーか話したかったことだけど、もう解決しちゃったから、もう大丈夫だからごめんね


と返ってきた。

話したかったこと、もういーんだ…こないだメールが来た時は、あたしに関係あることなんじゃないかって嫌な予感がしたけど、関係なかったのかな。


わかったよっと返すと、それから良くんとずっとメールをしていた。

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