カレシ
次の日、あたしは昼休みになるとまきとカフェテリアへ向かった。
カフェテリアにつくと、あたしは自然とその人がいないか探していた。
先輩かタメなのかも、名前もわからないし、ましてやしゃべりかける勇気なんてない。
それだけで十分。
ごはんを食べながらまきと昨日の人について話していた。
「まきぃ、あの人先輩かなあ~」
「どーだろね、かっこよかったよねぇ!」
「あっまきダメだよ、まきには宏紀くんがいるじゃん!」
「ひろくんよりも数倍イケメン」
「わーひどー、かっわいそー」
「だってほんとじゃん」
楽しいガールズトーク。
大学っていいな、ほんとにそう思えた。
「あっそーだゆい、あの人カフェテリアで見たことないじゃん?もしかしたらコンビニの方じゃない?」
うちの大学の中には、カフェテリアとコンビニがある。
昼ごはんをカフェテリアで食べないなら、コンビニの方にいるんじゃないかって話。
「ぽいね!見に行ってみたーい」
あたしがそう言うと
「行こ行こ!ストーカー上等!」
とか言って席を立った。