カレシ
その後あたし達はさっきあったことについて語りながらバス停まで向かった。
二人とも興奮していて、まきも自分のことのように喜んでいた。
「からかわれてるのかなー」
一通り嬉しがると、あたしはポツリと言った。
「あんな大勢の前で、あんなことしてからかうと思う??」
そーだよね、あんなことあたしだったら勇気がなくて出来ない。
恋人がいるかも分かんないし、もしかしたら自分がその場で断られるかもしれないもんね…
「とりあえずメールしてみれば分かるじゃん!仲良くなりなよーっ?」
バス停まで着くと、その人とどうなったら報告する約束をして、あたし達はそれぞれ違うバスに乗り込んだ。