カレシ

お金を払って､バスを降りる。

うーやっば…手が震える


先輩の電話番号を見つめながら､なかなかボタンを押せないでいた。

とその時､走っているサラリーマンにドンッとぶつかられて､その拍子にボタンを押してしまった!

あっやばい！

そう思った時はもう遅かった。

先輩は数秒もたたない間に電話に出た。


急いでケータイを耳に当てる。

｢もしもし…っ｣

｢あっもしもしゆいちゃん?電話くれてありがとうな､時間大丈夫?｣

う～っ先輩としゃべってる!

｢はっはい!友達ちょっと遅れるみたいなんで大丈夫ですよ｣

…しまった､声裏返ったし…
自分ダサっ､､

｢ほなよかった､今から何するん?｣

｢あーっと､､友達があたしに話したいことがあるって､だから話し聞きに行くんです｣

｢そーか､…てかゆいちゃん､敬語やなくてえーで､てかむしろ普通にしゃべってほしいし。なんか敬語とか距離感じてしまうやん､俺先輩とか気にせんたちやし｣

優しい～っ!!

｢わ､わかりましたっじゃねぇ､わかった!｣

ギャー!!じゃねぇとか言っちゃったよー!素が出た素が!!

｢あははっゆいちゃんおもろいなあ､あっそうや｣