浸透
服を全部着るように言った。
そして あたしは今
りんごへの怒りを抑えきれない。
「あたしら姉妹じゃん。
よくこんなことできたよね。この糞ビッチ。」
「いっちゃん…っ、ごめん…
ごめんで許されることじゃないのは
わかってるけど…ごめん…っ!」
りんごは泣きながら謝りつづけた。
あたしもさっきから涙がとまらない。
「りんご 顔あげて?」
あたしは優しい口調で微笑みながら、そう言った。
りんごはホッとした顔をして、言われた通り顔をあげる
と同時に床に倒れ込んだ。
「りんごっ!」
碧くんはりんごに駆け寄る。
りんごは左頬をおさえて震え出す。
「"謝って許されることじゃないのはわかってる"
じゃあどうしてくれんの?
謝ったら今までのこと全部なくなんの?
なくならないよね!!
碧の体温感じながら何度もイったんだ!?
気持ち良かった!?
最高だろうね!!
妹の彼氏寝取るなんて、
"モノ"にしてやったような感情
少なくともあったでしょう!
気持ち悪いんだよ死ね!!」
「いちごっ、やめろ…っ」
「何がやめろだよ!
碧も加害者!加害者!!
あたしがどれだけ好きかわかってんの!?
このヤリチン!最低!
下半身中心に生きてんじゃねーよ!
りんごのあとにあたしと手を繋いで
りんごのあとにあたしと抱き合って…
りんごのあとにあたしとキスしたのね!!」
息切れしながらも、それでも訴えた。