TO-KO
ゆっくりと立ち上がりドア付近にある、電話を取る。
普段は、電話で執筆を邪魔されてはたまらないから、机から遠ざけてあるのだ。
「はい、マチルダ。君、ちょっと掛けてくるの遅くない?」
《何よ、これでも必死に早くアンタに報告しようと思っての、今日よ!!何?報告要らないってんなら、切るわよ!!》
大音量で聞こえてきた声に、思わず受話器を遠ざけ耳を塞ぐ。
声の主は相変わらずのウザさである。
電話の向こうの人物は、情報屋をやっているオカマだ。
情報屋をやっていなければ、けして関わりたくないと思っている人種である。だが、利用できるものは利用するという信念があるマチルダは、情報屋という便利で価値のある更に、腕の立つその人物を選んだのだ。
普段は、電話で執筆を邪魔されてはたまらないから、机から遠ざけてあるのだ。
「はい、マチルダ。君、ちょっと掛けてくるの遅くない?」
《何よ、これでも必死に早くアンタに報告しようと思っての、今日よ!!何?報告要らないってんなら、切るわよ!!》
大音量で聞こえてきた声に、思わず受話器を遠ざけ耳を塞ぐ。
声の主は相変わらずのウザさである。
電話の向こうの人物は、情報屋をやっているオカマだ。
情報屋をやっていなければ、けして関わりたくないと思っている人種である。だが、利用できるものは利用するという信念があるマチルダは、情報屋という便利で価値のある更に、腕の立つその人物を選んだのだ。