Honey×Masterの関係


「…いってぇー…加減を知れ、加減を」

脚折れるだろーが、と呟いている内に、あたしは即座に男から離れた。


「アンタ…、最低ッ」

ギロリと睨みつける。


何なの、コイツ!

いきなりキス奪っといて、平然としてるとか有り得ないッ


「ただの挨拶だろ?コレから宜しくってゆー」

睨むあたしにふっと笑い、さも当然のように言って除けた。


「そんな事より、このままだと遅刻すんじゃねぇの?」


そんな事?

アンタにとってはそんな事でも、あたしにとってはあれがファーストキスだったんだからッ!!

なのに、舌まで……!!


「…って、学校!遅刻?!」


や、やばいッ

どーすんだ、私ッ


「連れてってやるよ、千優」

「なッ何で名前…」

「教室言ってから説明してやるから、黙ってついて来い」


スタスタ歩き出した男にムカついたけど、素直に従うしか術は無かった。


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