魔物核兵器
「───人!來人!」
ディーネルの声が聞こえてくる。
「……ん…………。」
「來人…?大丈夫?」
そのディーネルの声で目が覚めた。
「だ……大丈夫だ…。」
「よかった……。命拾いしたわね。來人。」
「あぁ。和音が右胸をさしたおかげで命拾いをした………。っておい!ディーネル!!」
「何?」
「お前服と手が血塗れじゃないか……!俺の血か?」
「そうよ。あなたの血。あなたが倒れた時にあなたに触れていたからよ。」
「そうか…。ごめんな。お前の綺麗な服を汚しちまって……。」