はじめての気持ち。
「んーてかね、興味ないわけじゃないんだけど…」
「じゃあ何?」
えっ…
「私のタイプの人がいなくてさぁ」
「タイプってどんな?」
うっ…希〜
「えっと…優しくて、笑顔が眩しくて、10歳くらい年上で、かっこよくて、ピンチのときにはとんできてくれる王子様タイプの人☆」
それを聞いた2人が難しい顔をする。
しばらく流れていた沈黙の後に希が口をひらく。
「それってあんた…理想高すぎ。無理っしょ」