はじめての気持ち。

そう言って急いである場所に向かった俺だったけど、思い出すのはさっき槙哉から聞いた話のことばっか。



別にあいつのことなんかどうでもいいはずなのに…



ってか、告白の返事オーケーしたんか?



いろいろ考えてすぎて頭の中はごちゃごちゃだった。


「隼人!おつかれっ!」



「…あ、おつかれっす」



さっき言ったある場所というのはライブハウスのこと。



俺はバンドのボーカルをやっている。



この人はギターの優さん。


1ヶ月前、優さんから急遽メンバーが1人休まなきゃいけないことになったから、ボーカルをやってほしいと頼まれた。



だから半年くらいだけど。


< 55 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop