はじめての気持ち。
そう言って急いである場所に向かった俺だったけど、思い出すのはさっき槙哉から聞いた話のことばっか。
別にあいつのことなんかどうでもいいはずなのに…
ってか、告白の返事オーケーしたんか?
いろいろ考えてすぎて頭の中はごちゃごちゃだった。
「隼人!おつかれっ!」
「…あ、おつかれっす」
さっき言ったある場所というのはライブハウスのこと。
俺はバンドのボーカルをやっている。
この人はギターの優さん。
1ヶ月前、優さんから急遽メンバーが1人休まなきゃいけないことになったから、ボーカルをやってほしいと頼まれた。
だから半年くらいだけど。