新芽
全て読み終わった頃には既に夜だった。

「姫様、お食事に出掛けますよ。」

「今行く。」

あ゙〜。
つまんないマナーをやらなきゃいけないのか…。
でもお腹減った〜。
ドアを開けたらそこには…ヤツがいた。

「バイト辞めさせられたいの?」

「いいえ、そんなことは滅相もない。」

…。

「お前何奴!?」

あ、お父さんが来なはった。

「あらら〜、守衛です。姫様に落とし物を届けに来たのでね。」

「守衛は自分の場所から離れるな!!いくら守衛とはいえ、信用が足らんッ!!」

「「じゃあバイトに採用するなよ」」

「〜ッ////二人揃ってツッコむなッ!!結衣歌、さっさと行くぞッ」

「もうちょっと庶民的なお母さんの味を食べたいんですケド。」

「わしが吐くわい。止めんか。」

「そのうち私、庶民と結婚するかもよ??」

「…黙れ。」

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