新芽
「じゃあいつもの宜しくね。」

「かしこまり〜」

裕美は手慣れた動きで常連メニューを作る。

「それにしてもお客さん増えたね。」

「あのテレビのおかげだよ。ウチは味と値段に自信があるから!」

「そだね。美味しいし安いもんね。」

周りでちらほらと美味しい〜とかファーストフードより良いかもとか聞こえる。
確かに美味しいよね。

「はいッお待たせ。」

目の前にはポテトとオニオンリングとハンバーガーがあった。

「今日はタルタルソース入りッ」

「えッ美味しいしッ」

絶妙な甘辛さが口の中でとろけていく。

「今回自信作!」

「マジで?ありがとう!あ、それで相談したいんだけど…」

「?いいよ。いつでも何でも聞くよ!!」

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