〜居場所をください〜私だけの光〜
―次の日―


眠たい目をこすりながら明日香は学校に登校した。昨晩はモヤモヤが気になって眠りにつくのが遅かったのだ。

でも未だそのモヤモヤは明日香の胸にたちこめている。

「あ〜す〜かっ!!」


ビクッと、明日香は反応した。


「ほのかちゃん、おはよう!朝からどうしたの?」


「えぇ〜♪いっつも明日香登校早いじゃない?だから作戦会議しようと思って」

「作戦……会議?」

「もぅ、明日香の天然さん☆木田君Get作戦だよ」


ふぅん、Get……Get?Get?

「Get〜〜〜〜〜〜!?」

「うん!やっぱGetでしょ!」


「あぁ〜ほのかちゃんなら大丈夫だよ。」

「なして?」

「可愛いから。」


ほのかちゃんは本気で可愛いと思う。
すこしゆるめの天然パーマのショートヘアー。スタイルは抜群。身長は結構高いほう。(163.7センチらしい)お人形さんみたいな大きな目。


こんな二人がくっついたら、まさに美男美女のカップルだ。


「可愛くないよ!明日香のほうが充分可愛いじゃん」

「そんなことな………」

「ある!ストレートのサラサラロングヘアーとか、抜群のスタイル。身長も169.4センチでモデルさんみたいだし……………………おまけに頭もいいし、絵も上手いし、スポーツできるし……………………………あとは大きな茶色の瞳!モテ要素満載じゃない!」


「…………………………」
明日香とほのかは両方ともモテる。町を二人で歩けば声をかけられるし、モデルにスカウトされたこともある。 


「まぁ、いいや!早く作戦会議しよ!」


明日香は無理矢理腕を引っ張られ、強制的に作戦会議に参加することとなった。
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