〜居場所をください〜私だけの光〜

・友達

美術の授業が終って学活の授業になった。

『今日はこのクラスに転入生が入ることになった。木田入っていいぞ。』

すでに教室内はザワザワしている。
一方明日香は“木田”という名前をきいて、もしかしてさっきの人?等と考えていた。

ガラッ


キャーっと女子が叫びだす。

「木田海斗です。これからヨロシクっす。」

やっぱりね…………………と、明日香は思いながら木田から目をそらした。

まだ女子が異様に騒ついている。


まぁ、騒ぐのもわかるけど…………………………ねぇと、明日香が思った時、


「あっ!明日香じゃ〜ん☆ヨロシクね」

木田はブンブン手を振っている。

ゲッと思ったのもつかの間、後ろの席の“ほのかちゃん”が声をかけてきた。


「ちょっと、明日香!誰アレ?知り合いなの?超かっこよくない!?」

「そ………そうだね。カッコいいかもね……………」
確かに木田はカッコいい。サラサラのちょっと長めの茶髪に長身、ジャニーズの中にいる人みたいな顔立ち、おまけに明るい陽気な性格。モテる要素満載だ。



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