〜居場所をください〜私だけの光〜
―またまた10分休み

「明日香!さっきはありがとね♪」

「何々?明日香と木田君何かあったの?」


ほのかが興味津々に聞いてくる。

「なんにもないよ、ほのかちゃん!」

「いゃ〜実はさっきの数学の時間、明日香に答え教えてもらったの!」

「黒板に書いたやつ?」

「そうそ!あれあれ!」

「だよね〜♪珍しいと思った。」

「何が?」

「明日香って頭いいくせに絶対発表しないんだよ!今日はホントにビックリしちゃったよ。」

「そんなんだ〜♪俺のためにわざわざありがとね!明日香!」 

「……友達助けるのは、当たり前だから」

「明日香!今友達っていった?」

「言ったよ。」

「じゃあもう認めてくれたんだね!友達だって」


「……そうかもね」

「ずる〜い。私も仲間にいれてよ!」

「ほのかちゃんはもう友達でしょ?」

「私も木田君と友達になりたい♪」

「勿論。ヨロシクね、岩本さん!」


完璧に木田とほのかのペースに巻き込まれている明日香。

「明日香!」

「何?どうしたのほのかちゃん!」

「熱ない?顔赤いよ。」

「大丈夫。暑いだけだから!」

「もう11月なのに(笑)?」


明日香は恥ずかしそうに

「うん!」

と、答えた。



イジメグループが目を光らせながら睨んでいるとも知らずに………………………
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