私の大好きな睡龍
大翔は真っ直ぐ私を見据えて言う。




「あぁ。お前を…大切な奴を守りてぇって思わせてくれたのはお前だ。俺らは大切な奴を見つけた。そいつを守るために強くなる。大切な奴を見つけた奴は強い。いろんな意味でな。俺達はそれを見つけた。……お前だ。」






私が大切な奴?






「だからお前は黙って守られてろ。」







「ん……ありがと。」







自然と涙が出た……泣くのなんて何年ぶりだろ。
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