私の大好きな睡龍

「やっと静かになった所で、唯ちゃん。これからどーする?」





さっきまでの魔王様の姿はなく普段の蓮に戻った。







「わ、私は…お父さんに暴力をやめてほしい。前の優しかったお父さんに戻ってほしい。それで健も一緒に3人で暮らしたい。」





俯きながら言った私の頭を蓮は微笑みながら優しくなでた。






「んじゃあ今からお父さんの所に行こうか。俺らも着いてくしさ。」






「えっ、でも「行くぞ。」




迷惑じゃないの?と言おうとした私の言葉を遮って立ち上がったのは今まで黙って聞いていた大翔だった。






「迷惑かけてすみません。」





健が頭を下げてみんなに謝ると「何言ってんだよ。俺ら仲間じゃん。」と優真が健の頭を乱暴になでた。






ここは温かい。そう思った。