dailicious stories
落ちたアイスは、アスファルトの上で、あっという間に溶けてゆく。


そして

「ほら」


淳は優しいから、その顔に白い歯覗かせて、あたしに自分のアイスをくれる。

あたしがキュンとしてしまうその笑顔で──




「ありがとー」



「クスクス」

「何おばちゃん笑ってんの」

「いやあー変わんないなぁ…ってね」


あたしたちの様子を見てたらしい、麻呂屋のおばちゃんが、笑いながらそう言った

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