dailicious stories
6月
年に一回訪れる今日という日は──
君からなんかもらいたい
例えそれが10円チョコでもいいから──
そんな日なのです
│#6月
│─安上がりプレゼント
「今日はなーんの日ぃーふっふー」
昼休み。体育館横の日陰で、ねっころがってた雅人に、話し掛ける。
「…サラダ記念日?」
「それ7月6日。今日6月7日」
「えっニアピンじゃん」
「…全然。ってか女の子が『今日何の日だ』って聞いたら誕生日に決まってるって思わない?」
──こんな風に憎まれ口叩いちゃうのは
雅人の前だから
木陰の横にある鉄棒に腰掛ける
「ぶりっこしないで…。語尾のハートきもい。」
「…むかつく」
君からなんかもらいたい
例えそれが10円チョコでもいいから──
そんな日なのです
│#6月
│─安上がりプレゼント
「今日はなーんの日ぃーふっふー」
昼休み。体育館横の日陰で、ねっころがってた雅人に、話し掛ける。
「…サラダ記念日?」
「それ7月6日。今日6月7日」
「えっニアピンじゃん」
「…全然。ってか女の子が『今日何の日だ』って聞いたら誕生日に決まってるって思わない?」
──こんな風に憎まれ口叩いちゃうのは
雅人の前だから
木陰の横にある鉄棒に腰掛ける
「ぶりっこしないで…。語尾のハートきもい。」
「…むかつく」