dailicious stories
この雅人ってオトコは、10年以上も幼なじみやってるのに、一回も誕生日祝ってくれたことがありません


……別にいいですけどぉ。こんなやつに祝ってもらわなくても、他に祝ってくれる人いるしぃ


……なんて強がっちゃうのも


やっぱり雅人の前だから


「しょうがねぇなぁななは。わかったやるよプレゼント」

「何よ、用意してないくせに。」


どーしてこうもあたしの口からでる言葉は、可愛くないやつばっかりなのか


「世界で一番価値あるプレゼントだぜ?」

起き上がって、ズボンについた草を払う雅人


「えっもしかして『俺の愛だ』とか言わないよね? 冗談にならないくらい寒いからね、それ!!」

なんて言ってるけどそうだったら、もうちょー喜んで受け取らせて頂きますあたし!!


「あほだろおまえ。…よっと」

…ちょっとでも期待したあたしのバカ
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