だいすきだよ 短編集☆
どうしてだろう
親友っていう言葉に傷ついてるはずなのに、
自然と笑顔になれたの。
あなたの魔法のおかげかな。
「・・・ありがと!」
「おうっ!あ、学校では食うなよ?先生に見つかるとめんどいし」
「りょーかい!じゃね!」
ひらひらっと手を振って、あなたに背を向けたあたし。
あたしの足は自分の教室ではなく、海の見える空き教室。
ベランダに出て、大きく深呼吸。
ごめん、約束、破るね?