だいすきだよ 短編集☆




「えーと、す…じゃなくて、島原さん、だっけ?」

「は、はいっ!」


―――あ、私の名前は島原 風香。

でもみんな隅っこ女というあだ名しか知らない。―――



私は掴まれた腕をギュッと握って、返事をした。



「あ…痛かった?ごめんな?」

「ち、ち、違うんです!!」

「…ん?これ…」




私は紙を必死に隠そうとしたが、

いともたやすく奪い取られてしまった。




「すみっこ^^…って…」




私が反応する前に彼は近くにあった椅子の上に立ち、


「だれだよ!!こんなことしたの!やめろよ、島原さんかわいそうだろ!?」



と叫んでいた。





< 24 / 267 >

この作品をシェア

pagetop