だいすきだよ 短編集☆






それから1ヶ月後。



誰も私の事を「隅っこ女」と呼ばなくなった。



だって私、少しずつ教室の真ん中に歩いて行っている。





歩けてるって思うのは


あなたが毎日あいさつしてくれたり、


微笑みかけてくれるからだよ。



それがたとえ私に対する同情だったとしても、


かわいそうという憐みだったとしても、



「君が笑っている」


その事実があればいいの。





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