濡れ枕~愛しい人を想って~
宏美が入学する高校は、馬鹿が通う高校で有名な私立高。

金を払えば誰でも入れる、いわば、不良が多い高校だ。
宏美は、不良って訳ではないが、今雑誌などで言われるパギャルというものだ。

ギャルではなく、中途半端なパギャル。



「もう~!どこだよココ~(泣)体育館無いじゃん~;」
今にも泣きだしそうな宏美…嫌、もう泣いている宏美。

パギャルのため、小心者なのだ。



「ねえねえ☆君ここの生徒の子?」

「え(泣)?」
泣きながら声のする方を見てみると、眩しいほどの金髪で髪をワックスでツンツンと立てている、
顔は結構かっこいい男が立っていた。


「えっ(汗)何で泣いてんの~!レイプでもされちゃった?笑」

「はい~!?」
(何こいつ!初対面で、しかも私泣いてんのに、普通
レ・イ・プ!!なんて単語出すかあ~?
最低だ………)


「い、いや…体育館分かんなくて…」

「あっ!て事は~新入生?
俺とタメじゃん!!
俺も体育館分かんなくて~(笑)」


「そ、そう。じゃあさよなら」

(逃げよう(汗)こいつとはなんか関わりたくない!)


グイッ!!


「えっ;!!」
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